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校長あいさつ

2012年10月01日
井川自然体験教室
 2泊3日の4、5年生井川自然体験教室は、当日の朝方まで天候が心配されましたが、ほぼ予定通りに実施されました。一夜の家となるテント張りも、夕食のカレー作りも、自分たちが主体となって行うことに戸惑いながらも、子どもたちは協力して取り組みました。
なかでも、一人一人が生きているアマゴをさばいて食べる「命をいただく」体験は、心に残るものだったと思います。
 まず、生きているアマゴをつかみます。アマゴのおでこを指で強くはじいて気絶させます。お尻の穴からナイフを入れ、胸びれ近くまで腹を割きます。内蔵を指で取り出し、血合いを取り出し、えらをむしり取ります。そして、水でよく洗った後、串を刺します。目の後ろから串を入れ、背中に沿って尾びれの近くまで刺していきます。最後に塩を塗ります。この後は、所員の方が炭火でじっくりと焼き上げてくれます。飴色の焦げ目がついて焼きあげられたアマゴは、実に香ばしいにおいを漂わせました。
 子どもたちのアマゴをつかむ手はぎこちなく、ナイフを握る手もぎこちないのですが、顔は真剣です。しっかりとアマゴと向き合いました。そして全員が、焼かれたアマゴを頭から全部食べました。たいへんにおいしくもありましたが、やはりきちんと食べないわけにはいきません。命をいただきました。私たちが生きるというのは、他の命をいただくことなのです。そのことを一人一人が体験しました。
 6年生がこれから修学旅行に出かけます。東京への2泊3日の旅行です。慣れない地での、大勢の人に交じっての活動になります。これまで身につけた知識、マナー、好奇心、実行力などで、どれくらいたくさんの事柄を得て来るでしょうか。楽しみです。
国会議事堂や江戸東京博物館などの見学の他、本年度は上野と浅草を巡り、浅草演芸場で落語を楽しみます。今年から、11月1日は古典の日と定められました。そんな折、古くからの話芸に浸るのも東京ならではの楽しみ、堪能してほしいと思います。さまざまな体験をする中で、感じる心を高め、生きる力をつけ、目を大きく見開いて自分の方向性を定めていってほしいと願います。

写真一枚目
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写真二枚目
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